石灰化はなぜ起こる

摂取カルシウム不足で、骨から溶け出すカルシウム

私たちが普段、食事などから摂取しているカルシウム。不足すると、自分の骨を溶かして補おうとする働きが起こります。その量は、カルシウムが豊富な骨にとっては「少し」でも、人体全体では「非常に多量」。血液中にカルシウムがあふれることになるのです。

あふれたカルシウムは骨や血管、細胞に沈着
      
血液中のカルシウムは一定値(血液100ml中10mg)に保つ必要があるため、余分なカルシウムは骨や血管、細胞に沈着し、石灰化の原因となります。

骨にトゲができ神経を直撃

●腕のしびれ
●頭重感
●めまい
などの症状があるとき
→カルシウムが骨の表面に沈着してトゲのようになり、神経を圧迫している可能性あり

血管に沈着し、動脈硬化の一因に

●写らないはずの血管がレントゲンに写るとき
→カルシウムが血管に沈着、石灰化が進み骨のようになっている可能性あり
活性酸素によるコレステロールの酸化だけでなく、カルシウムの沈着も動脈硬化に関わる。

軟骨や腱、内臓にも蓄積、石灰化する

●関節炎のような激しい痛み
→肩や膝の軟骨、腱などにカルシウムが蓄積している可能性あり
心臓や腎臓、乳房でも起こりうる。