かぜの本当の原因
身体の方にも原因がある
冬にかぜがはやるのは、空気が乾燥し、ウイルスが活性化するだけが原因ではありません。本当は身体の方に要因があります。寒さや乾燥で身体の中の免疫の要である扁桃や腸の免疫組織(パイエル板)が障害を受けやすいからです。
「口呼吸」で万年かぜに
日本免疫病治療研究会会長の西原克成博士が指摘しているように、日本人は特に鼻より口で無意識のうちで息を吸い込む「口呼吸」の人が多く、そのことでノドの扁桃が障害を受けやすいということです。それは口呼吸では鼻呼吸と違って、冷たく乾燥した空気がノドを直撃するからです。
「口呼吸」によってノドの免疫組織ではバイ菌が共存するようになると、少しの疲れや寒気でノドが腫れ、万年かぜの様相を示します。さらに花粉症や喘息などのアレルギーやIgA腎症(ネフローゼ)、膠原病(免疫病)の原因となります。